「中国の動画サイトにはどんな種類があるの?」「抖音・快手・bilibiliの違いがよくわからない」というご相談を、日本企業の担当者様からよくいただきます。
「中国インターネット発展状況統計報告」によると、2025年12月時点(掲載時点最新)で、中国のネットユーザー数は11億2500万人に達し、その多くが日常的に動画コンテンツを見ているため、動画は中国市場で認知を広げるうえで欠かせないチャネルです。
参照:晶采观察丨向“新”向“好”!多组数据展现数字中国硬核实力_中央网络安全和信息化委员会办公室
一方で、動画サイトによってユーザー層やコンテンツの性質は大きく異なり、目的に合わないプラットフォームを選んでしまうと十分な成果を得られません。
この記事では、2026年最新の中国主要動画サイト7つの特徴を整理し、日本企業がマーケティングに活用する際のポイントを解説します。
【この記事でわかること】
・中国の動画サイト市場の全体像
・抖音・快手・bilibiliなど主要7サイトの特徴とユーザー層
・ショート動画系と長尺動画系の違い
・日本企業が動画マーケティングを行う際のポイント
・よくある質問(FAQ)
中国の動画サイト市場の全体像

まず、中国の動画サイト市場がどれほどの規模を持つのか、基本的なデータから確認していきましょう。
中国動画市場の特徴
中国では、Google・YouTube・Instagramなどの海外サービスが利用できないため、独自の動画プラットフォームが発展してきました。
ショート動画分野では中国版TikTok抖音(Douyin)が圧倒的なシェアを持ち、月間アクティブユーザーは10億人(10億2928万人)に達しています。
出典:QuestMobile发布上半年榜单:微信MAU超11.5亿居首,抖音超10亿排第二
長尺動画分野では、愛奇芸(iQIYI)やテンセント動画(Tencent Video)などが3億人前後のユーザーを抱え、独自コンテンツを武器に競争を続けています。
中国のインターネットユーザーのうち、動画コンテンツを利用する割合は9割を超えるとされており、動画は情報収集・娯楽の両面で生活に深く浸透しているのです。
ショート動画系と長尺動画系の違い
中国の動画サイトは、大きく「ショート動画系」と「長尺動画系」の2つに分けることができます。
ショート動画系は、中国版TikTok抖音(Douyin)や快手(Kuaishou)のように数十秒程度の短い動画が中心で、購買や拡散に直結しやすいのが特徴です。
長尺動画系は、bilibili(ビリビリ)や優酷(Youku)、愛奇芸(iQIYI)のように、ドラマやアニメ、詳細な解説動画などのじっくり見せるコンテンツが中心です。
日本企業がプロモーションを行う際は、この2つの系統の特性を理解したうえで、目的に応じて使い分けることが重要でしょう。
主要な中国動画サイト7選

ここからは、中国の主要な動画サイトを7つ紹介します。
【ショート動画系】中国版TikTok抖音(Douyin)

参照:抖音-记录美好生活
中国版TikTok抖音(Douyin)は、ショート動画とEC機能、ライブ配信が一体化した中国最大級の動画プラットフォームです。
「人気の高いコンテンツほど拡散されやすい」というアルゴリズム設計が特徴で、個人や中小企業のアカウントでも爆発的なリーチを得る可能性を秘めています。
コスメや食品、雑貨など幅広いジャンルで、動画からそのまま購入につながるショッピング機能も強力です。
下記の記事で詳細を紹介しておりますので、興味のある方はご覧ください。
中国版TikTok抖音(Douyin / ドウイン)とは?ユーザー7億人の中国向けビジネス必須SNSを解説 | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
【ショート動画系】快手(Kuaishou)

参照:精彩推荐
快手(Kuaishou)は、中国版TikTok抖音(Douyin)に次ぐ中国第2位のショート動画プラットフォームで、月間アクティブユーザーは約7億人とされています。
中国版TikTok抖音(Douyin)が都市部の若年層を中心に支持されているのに対し、快手(Kuaishou)は地方都市や農村部で強いシェアを持つ点が特徴です。
フォロワーとの距離が近いコミュニティ性の高さが特徴で、地方の特産品や生活密着型のコンテンツと相性が良いプラットフォームと言えます。
【長尺動画・コミュニティ系】bilibili(ビリビリ)

bilibili(ビリビリ)は、若年層への強いリーチ力を特徴とする動画サイトです。
月間アクティブユーザーのうち35歳以下が9割以上を占めており、なかでも18〜24歳の層が最も厚いとされています。
アニメやゲーム、テクノロジー関連のコンテンツが特に強く、レビュー動画や解説動画のようなじっくり見せるコンテンツが好まれる傾向にあります。
日本のアニメやゲーム、テクノロジー関連のブランドにとっては、ターゲット層との親和性が非常に高いプラットフォームといえるでしょう。
なお、2026年に入り、bilibili(ビリビリ)の国際版アプリが日本のApp Store・Google Playでも正式に配信されるようになりました。
ただし国際版アプリは中国国内版とは完全に分離された別サービスであり、中国市場向けのマーケティングには中国国内版アカウントでの運用が必要になる点には注意が必要です。
詳細は下記でも紹介していますので、ご覧ください。
嗶哩嗶哩(bilibili)ブラウザ版の使い方ガイド:視聴できない原因と解決方法 | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
【長尺動画系】優酷(Youku)

参照:YOUKU-Drama, Film, Show, Anime
優酷(Youku)は、Alibabaグループ傘下の動画配信サービスで、月間の利用者数は4億人前後です。
ドラマやバラエティ番組などのオリジナルコンテンツを多く抱え、幅広い年齢層に利用されています。
【長尺動画系】愛奇芸(iQIYI)

参照:iQIYI 爱奇艺 – 在线观看免费正版高清亚洲电视剧、电影、综艺、动漫 – 独家韩剧、陆剧、泰剧 –爱奇艺 iQIYI | iQ.com
愛奇芸(iQIYI)は、百度(Baidu)グループ傘下の動画配信サービスで、月間アクティブユーザーは3億人以上とされています。
ドラマや映画、バラエティなどのライセンスコンテンツを豊富に揃えており、サブスクリプション型の視聴が定着しているプラットフォームです。
【長尺動画系】騰訊視頻(Tencent Video)

参照:腾讯视频-中国领先的在线视频媒体平台,海量高清视频在线观看
騰訊視頻(Tencent Video)は、Tencent(騰訊)グループが運営する動画配信サービスで、愛奇芸(iQIYI)と並ぶ長尺動画分野の大手
プラットフォームです。
WeChatなど他のTencent系サービスとの連携がしやすい点が特徴で、幅広いジャンルのコンテンツを配信しています。
【SNS融合型】小紅書(RED)動画

小紅書(RED)は、写真投稿型SNSのイメージが強いプラットフォームですが、動画コンテンツの比率も年々高まっています。
化粧品やライフスタイル用品のレビュー動画が特に強く、「口コミで知る→購入を検討する」という購買行動と密接に結びついている点が特徴です。
主要動画サイトの比較表

ここまで紹介した7サイトの特徴を、以下の表に整理しました。
| サイト名 | タイプ | 月間アクティブユーザー目安 | 主なユーザー層 |
| 中国版TikTok抖音(Douyin) | ショート動画 | 約7億人超 | 都市部・若年層中心 |
| 快手(Kuaishou) | ショート動画 | 約7億人 | 地方・農村部 |
| bilibili(ビリビリ) | 長尺・コミュニティ | 約3億人 | 18〜24歳中心のZ世代 |
| 優酷(Youku) | 長尺動画 | 約4億人 | 幅広い年齢層 |
| 愛奇芸(iQIYI) | 長尺動画 | 約3億人 | 幅広い年齢層 |
| 騰訊視頻(Tencent Video) | 長尺動画 | 約3億人 | 幅広い年齢層 |
| 小紅書(RED)動画 | SNS融合型 | 数億人規模 | 女性・美容関心層 |
関連する記事も下記で紹介しますので、興味のある方はご覧ください。
時代はショート動画!中国での動画マーケティングのポイントを事例を交えて紹介 | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
日本企業が中国動画マーケティングを行う際のポイント

複数のプラットフォームが存在する中で、日本企業が中国の動画サイトを活用する際に押さえておきたいポイントを整理しましょう。
ターゲット層に合わせてプラットフォームを選ぶ
若年層にリーチしたい場合はbilibili(ビリビリ)や中国版TikTok抖音(Douyin)、幅広い年齢層にリーチしたい場合は優酷(Youku)や愛奇芸(iQIYI)というように、ターゲット層に合わせてプラットフォームを選ぶことが重要です。
一つのプラットフォームに絞り込むのではなく、認知拡大用と関係構築用でプラットフォームを役割分担させる進め方も有効です。
動画の長さとコンテンツの質を使い分ける
ショート動画系のプラットフォームでは、最初の数秒でユーザーの興味を引くインパクトの強い動画が求められます。
一方、長尺動画系のプラットフォームでは、じっくりと商品やブランドの背景を伝える丁寧なコンテンツが評価されやすい傾向にあります。
同じ商材でも、プラットフォームに応じて動画の長さや見せ方を作り分けることが成果につながるのです。
KOL・KOCとの連携を前提に考える
中国の動画マーケティングでは、インフルエンサー(KOL・KOC)との連携が重要な役割を果たします。
自社だけで動画を発信するよりも、各プラットフォームで影響力を持つKOL・KOCと協業することで、より広範なユーザー層に効果的にリーチすることができるのです。
インフルエンサーに関する記事や活用方法については、下記でも紹介していますので、ご興味のある方はご覧ください。
KOLとは~中国ビジネス成功の秘策~ | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
インフルエンサー費用~中国KOL費用相場と費用体系~ | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
KOL・KOCを活用したインフルエンサーマーケティング支援サービスが始動 | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
字幕・吹き替えなど言語対応を前提に企画する
日本語のまま動画を投稿しても、中国のユーザーには内容が伝わりにくく、視聴継続率が下がってしまいます。
中国語字幕や吹き替えを付けることを前提に、企画・撮影の段階からシナリオを設計しておくことが重要です。
自社アカウントの運用と広告出稿を組み合わせる
中国の動画サイトでは、自社アカウントによるオーガニックな発信に加えて、フィード広告やインフィード動画広告などの有料プロモーションも活用できます。
立ち上げ初期は広告で認知を獲得しつつ、並行してアカウントを育てていくことで、中長期的に広告費用を抑えながら成果を伸ばしやすくなります。
動画とEC・越境ECを連携させる
中国版TikTok抖音(Douyin)や小紅書(RED)は、動画コンテンツから通販機能へ直接つなげられる点が大きな強みです。
動画を見て興味を持ったユーザーがそのまま購入に進める導線を用意しておくことで、認知から購買までの機会損失を減らすことができます。
長尺動画系のプラットフォームであっても、動画内やプロフィール欄から自社ECサイトやライブコマースへ誘導する導線を設計しておくと効果的です。
法規制や文化的な配慮も欠かせない
中国で動画マーケティングを展開する際は、日本とは異なる広告関連法規への対応が欠かせません。
「最高」「唯一」といった最上級表現や、効果・効能を保証するかのような誇大な表現は、中国の広告法によって厳しく制限されています。
特に健康食品・化粧品といったカテゴリでは、効果を断定的に謳う表現が規制の対象になりやすいため、表現のトーンには細心の注意が必要です。
また、政治・歴史・宗教など、文化的にセンシティブなテーマへの言及も慎重に扱う必要があります。日本国内では問題にならない表現でも、中国国内では投稿の削除やアカウント停止につながるケースがあるため、事前のチェック体制が重要です。
こうした法規制やカルチャーギャップは、日本企業単独で正確に把握するのが難しい領域です。
中国の広告法規や各プラットフォームの審査基準に精通した現地パートナーと連携しながら進めることで、リスクを抑えた形での動画マーケティング展開が可能になります。
禁止ワードについては、下記記事をご覧ください。
知っておきたい! 中国ネット上の禁止ワード一覧 | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
中国動画サイトの活用や運用はプロに任せるのがおすすめ!

ここまで見てきた通り、中国の動画サイトはプラットフォームごとにユーザー層やコンテンツの性質が大きく異なり、それぞれに合わせた企画・制作・運用のノウハウが求められます。
自社だけで各プラットフォームの特性を調査し、動画制作からKOL連携まで一から体制を整えるには、相応の時間と専門知識が必要になります。
そのため、中国の動画サイトやSNSに精通した専門会社と連携しながら進めることが、成果への近道といえるでしょう。
中国動画サイトの活用や中国SNSマーケティングならクレソンへ

弊社は現在、中国版TikTok抖音(Douyin)・小紅書(RED)を活用した中国SNSの運用代行や、中国への越境ECの支援などのサービスを展開しております。
中国語での動画制作・編集から、アカウント運用、ライブコマースまで、豊富な自社アカウント運用の経験とノウハウをもとに一気通貫でサポートいたします。
中国SNSを活用したプロモーションについて、ご興味のある方は、是非、弊社のサービスページをご覧いただくか、お問い合わせください。
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中国動画サイトに関するFAQ

中国の動画サイトについて、よくいただくご質問にお答えします。
中国の動画サイトで、日本企業のアカウントを開設することはできますか?
多くのプラットフォームで海外企業のアカウント開設が可能ですが、審査基準や必要書類はプラットフォームごとに異なるため、事前の確認が必要です。
どの動画サイトから始めるのが良いですか?
商材やターゲット層によって最適なプラットフォームは異なりますが、まずはユーザー数が多く、EC機能とも連携しやすい中国版TikTok抖音(Douyin)から検討されるケースが多い傾向にあります。
動画は日本語のままでも問題ありませんか?
中国語字幕や吹き替えを付けることで、視聴継続率や理解度が大きく向上するため、中国語対応を前提に企画することをおすすめします。
ショート動画と長尺動画、どちらを優先すべきですか?
認知拡大を目的とする場合はショート動画、ブランドの世界観や商品の詳細を伝えたい場合は長尺動画というように、目的に応じて使い分けることをおすすめします。
動画マーケティングの効果が出るまでにどのくらいかかりますか?
投稿を始めてすぐに大きな成果が出るケースは少なく、一般的にはアカウントを育てながら3〜6ヶ月程度かけて認知や反応を積み上げていくケースが多く見られます。
まとめ

この記事では、中国の主要な動画サイト7つを紹介し、それぞれの特徴と日本企業が動画マーケティングを行う際のポイントを解説しました。
中国版TikTok抖音(Douyin)や快手(Kuaishou)のようなショート動画系、bilibili(ビリビリ)や優酷(Youku)のような長尺動画系など、プラットフォームごとに集まるユーザー層やコンテンツの性質は大きく異なります。
ターゲット層や目的に合ったプラットフォームを見極め、KOL・KOCとの連携も視野に入れながら運用していくことが、中国市場での成果につながる第一歩となります。
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