小紅書(RED)は、中国マーケティングを行う上で、必須のツールではあるのですが、日本人にとって、大きな問題が一つあります。
それは言語の問題です。
小紅書(RED)アプリでは、設定言語が、中国語と英語しかなく、日本語にする選択肢がないのです。
この記事では、小紅書(RED)アプリを日本語にするにはどのような方法があるのか、その設定方法、そして快適に利用する方法について、紹介していきます。
小紅書(RED)アプリ内の設定
小紅書(RED)アプリの基本言語は中国語(簡体字)
小紅書(RED)アプリの基本言語は中国語(簡体字)です。
小紅書(RED)アプリの言語設定では、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、英語を選択できるようになっています。
残念ながら、日本語にする選択肢がないのです。
また、英語ができる方であっても、あまり役に立つとは言い難いです。
なぜなら、小紅書(RED)の投稿内容は、ほとんどすべて中国語(簡体字)で書かれているからです。
仮に言語設定を英語に選択しても、ツールボタンが英語になるのみで、投稿内容は中国語(簡体字)のままなのです。
そのため、言語設定で他の言語に変えたとしても、小紅書(RED)は、中国語(簡体字)がわからないと、読解は難しいのが現状です。
翻訳全自動アプリが使えない
小紅書(RED)では、スマートフォンで操作した場合、中国語で表示され、グーグルなどの翻訳全自動アプリの導入ができない作りになっています。
つまり、小紅書(RED)は、スマートフォンで利用する際は、小紅書(RED)アプリ以外では開くことはできません。
仮に、スマートフォン上にて、グーグル自動翻訳が使えるグーグルクロームで開いても、小紅書(RED)アプリを開くように促されてしまい、小紅書(RED)アプリを開くしかないのです。
一方、翻訳ツール・アプリを使うとしても、基本的にコピー&ペーストで、翻訳アプリに切り替えながら使う必要があり、かなり面倒です。
最近では、小紅書(RED)アプリ内で、翻訳アプリを表示させるツール・アプリも出てきていますが、翻訳したい部分を選択する必要などがあり、日本語版として利用するには、やはり使い勝手はいいとは言えないでしょう。
コメントの翻訳が面倒
小紅書(RED)アプリ使用において、投稿内容の面白さが肝ではあるのですが、実はユーザーからのコメントも非常に大事です。
つまり、コメントする人のツッコミや、相互の会話などの面白さが小紅書(RED)の醍醐味のひとつになっているのです。
投稿されている内容が信頼に値する内容かどうかを判断する際にも、コメントを参考にしているという中国人ユーザーもおり、コメントは中国人によく見られています。
当然ながら、このコメントも中国語です。
この中国語のコメントをコピー&ペーストで、翻訳ツールで翻訳する際は、非常に面倒です。
なぜながら、コピーする際に範囲選択できるのが、基本的に1つのコメントだからです。
小紅書(RED)の記事内容はすべてコピー&ペーストして、一気に翻訳できますので、まだ楽かもしれません。
しかしながら、一つ一つのコメントをコピー&ペーストしてき翻訳するのでしたら、コメント内容を楽しむどころが、それだけの作業で疲れてしまうでしょう。
小紅書(RED)を日本語で使うコツとその設定方法
PC版のグーグルクロームで見る
小紅書(RED)アプリは、作りが中国語(簡体字)になっており、基本的に、小紅書(RED)を日本語にするには、不向きであることが分かったと思います。
ここでは、それでも日本語表示にして使いたいという方の為に、小紅書(RED)を日本語で使うコツを紹介したいと思います。
1つ目は、PC版のグーグルクロームで見る方法です。
スマートフォン上のグーグルクロームで、小紅書(RED)を見ようとすると、小紅書(RED)アプリを開くよう勧める表示が出てしまうことを前述しました。
ところが、PC版グーグルクローム上で小紅書(RED)をみようとすると、そのような表示は出てきません。
具体的な操作方法としては、グーグルクロームでPC版の小紅書(RED)を開き、さらに、グーグルトランスレートで、「中国語(簡体字)を常に翻訳」にチェックを入れます。
そのようにすると、小紅書(RED)の写真や動画内の中国語以外が、すべて日本語に翻訳されます。
【PC版グーグルクロームで、小紅書(RED)のホーム画面を日本語に表示させた結果】
【PC版グーグルクロームで、小紅書(RED)の投稿画面を日本語に表示させた結果】
さらに、コメントもすべて日本語に変換されますので、日本語版として利用するには、とても便利です。
不自然な日本語や、理解しにくい日本語がありますが、海外SNSを日本語にして利用するには、十分と言えるでしょう。
写真や動画を見ながら、文章を補足として使えば、わからない投稿内容はほぼありません。
PC版のMicrosoft Edgeでも同様に、翻訳拡張機能を使えば、画像や動画以外は、すべて日本語に変換してくれます。
PC版の小紅書(RED)でも構わないという方は、このやり方で使ってみるのがいいでしょう。
特に、中国メイク手法に関しては、日本にはない「白湯メイク」や「純欲メイク」等があります。
中国語が理解できず、取り入れたいと思っても、言語の問題で取り入れることができなかったという方は、これで気軽に勉強できるようになることでしょう。
日本向け小紅書(RED)アプリ「habU」を使う
2つ目の方法は、日本向け小紅書(RED)アプリ「habU(ハブユー)」を使う方法です。
「habU」は、小紅書(RED)アプリ内の画像と動画以外は、すべて翻訳されるというアプリです。
2023年4月にリリースされたばかりの、Enlife 株式会社という日本の会社によって開発・運営されています。
PC版のグーグルクロームで見る方法は、日本語版として、日本語版として利用するには十分であると前述しましたが、「habU」は、日本向けの作られた小紅書(RED)アプリですので、これに勝るものはありません。
実際に使ってみると、グーグル翻訳のように不自然な日本語は多くあるものの、日本語版として利用するには受け入れることができるレベルです。
また、habUアプリでは、小紅書(RED)の日本語翻訳版として利用できる作りになっていますが、habUユーザーだけが楽しめる企画や機能などがあります。
最近では、「habU」アプリの中で独自のキャンペーンが実施されています。
例えば、自分のダイエットの記録を「habU」アプリで投稿すると、豪華海外旅行券が当たるプレゼント企画があり、小紅書(RED)には見当たらない面白いキャンペーンが不定期で実施されているのです。
【ダイエット記録を投稿すると、豪華海外旅行券が当たるプレゼント企画】
日本向け小紅書(RED)アプリ「habU」の設定方法
設定手順
ここからは、日本向け小紅書(RED)アプリ「habU」の具体的操作方法について、紹介していきたいと思います。
まず、設定手順について、「habU」アプリをスマートフォンからダウンロードします。
ダウンロードが完了すると、下記のような画面が表示されます。
登録方法は、LINE、アップルID,携帯電話、メールアドレス等で登録する方法があります。
選んだ登録方法で認証作業が完了すると、性別と年齢を選択する画面が表示されます。
その画面での入力が完了しましたら、下の「次へ」をタップします。
最後に、プロフィール設定画面が表示されますので、自分のアカウント名と写真を選択して、完了です。
使い方-投稿内容の違い
次に、投稿内容について紹介します。
下記左画面が「habU」アプリ、右側画面が小紅書(RED)ですが、ほとんど同じ作りになっていることがわかると思います。
【左画面が「habU」アプリ、右側画面が小紅書(RED)】
【左画面が「habU」アプリ、右側画面が小紅書(RED)】
特徴を挙げれば、「habU」アプリは、小紅書(RED)に比べて、簡易なつくりになっています。
例えば、「habU」アプリでは、背景画像がないこと、アカウント紹介文が簡易になっていること、フォロワーや「いいね」数などの表示がないことが大きな違いです。
それ以外は、ほとんど同じつくりで、投稿内容の日本語版も、あまり違和感なく読むことができます。
システム上で日本語翻訳を行っているため、きれいな日本語ではないにしても、ひとつひとつ翻訳アプリなどを使って、翻訳する手間を考えれば、十分過ぎるレベルだと思います。
また、「habU」アプリは、現在、PC上で開くことはできず、スマートフォン上のアプリでしか使うことができません。
さらに、中国電話番号のシムカードが入っているスマートフォンや、中国でアプリを開こうとすると、「お使いの場所ではこのアプリは使用できません」という表示がでます。
詳細の使用条件は公開されていませんが、日本の電話番号が入ったスマートフォンで、且つ中国大陸以外でアプリを使うことが必須条件となっているようです。
使い方-投稿のやりかた
「habU」アプリの投稿も小紅書(RED)とほぼ同様です。
ここでは、「habU」アプリでの投稿のやり方について、紹介します。
「habU」アプリを開くと、下記のような画面が表示されます。
まず、下のプラスの赤ボタンをタップします。
次に、写真を選択する画面が表示されますので、投稿したい写真を選び、右上の「完了」をタップして、次に進みます。
次の画面では、選択した画像を加工する画面が表示されます。
画面下に画像の加工ツールが表示されていますが、左から順に説明していきますね。
- テンプレート:画像加工用のテンプレートがそろっており、好きなテンプレートを挿入できます
- タグ:絵文字などを選択することができ、張り付けることができます
- フィルター:画像の色合いを選択できます
- トリミング:画像の大きさを調整することができます
画像の加工が終わりましたら、右上の「次へ」をタップします。
次の画面では、投稿タイトル、投稿内容紹介、タグ、@(投稿内容を見てもらいたい人に通知することができる)を入力します。
上の図では下記のように、入力しています。
- 投稿タイトル:魚市場のマグロ
- 投稿内容紹介:塩釜の魚市場
- タグ:魚
- @:さかな
すべての入力が完了しましたら、下の「投稿」をタップします。
すると、投稿できましたという画面が表示されます。
·
「インスタグラムでも投稿しますか」という画面が表示されますが、同じように投稿したいということであれば、「開く」を押すと、インスタグラムが自動で開き、投稿ができるようになります。
「habU」アプリの投稿は、小紅書(RED)とほぼ同様であることが分かったと思いますが、投稿のやり方は、小紅書(RED)よりも少しシンプルです。
例えば、ツールの種類やテンプレートの数は小紅書(RED)の方が多く、凝った加工をしたい方であれば、小紅書(RED)の方が便利です。
小紅書(RED)での投稿方法については、下記の記事で詳細を紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
中国市場攻略マーケティング!小紅書アカウントの作り方と運用のコツ | CRESON Media | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
凝った画像などを加工したいということでしたら、「habU」アプリの加工ツールではなく、小紅書(RED)内の加工ツールを使う方法や、別途画像加工ツールアプリ・ソフトを使う方法もあります。
おすすめの加工ツールについては、下記記事で紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
中国版TikTok抖音(Douyin)で使える!おすすめの動画編集アプリ5選 | CRESON Media | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
ただし、「habU」アプリは、最近リリースされたばかりのアプリですので、今後どんどん利便性向上や充実した機能が付加されることが期待されています。
まとめ‐小紅書(RED)アプリを日本語で使うコツ:設定方法と快適に利用する方法
小紅書(RED)アプリを日本語表示にして使う方法は、主に、翻訳ツールを使う方法、自動翻訳ツールが入ったPC版のグーグルクロームなどで見る方法、「habU」アプリを使う方法があります。
それぞれの方法で、制限や使い方のコツがありますが、中国語版の小紅書(RED)アプリをそのまま使うのに比べて、非常に快適に使えることが分かったと思います。
中国語は漢字ですので、なんとなく読解できるときがありますが、わからない点も多いと思います。
特に、化粧品や化粧の仕方の投稿内容は、なんとなくの理解で進めることには不安があります。
自動翻訳ツールが入ったPC版グーグルクロームや「habU」アプリを使えば、不自然な日本語になることはあるとはいえ、投稿内容がわかる内容のレベルにまで達することができます。
別途事前に設定・準備が必要ではありますが、使い慣れると日本語アプリのように、スムーズ使えるようになります。
なによりも、なによりもタイムリーに中国で流行っていることや、人気の投稿などが見ることができるようになるため、中国マーケットの深い理解につながることは間違いないでしょう。
最後に
以上、小紅書(RED)アプリを日本語にするにはどのような方法があるのか、その設定方法、そして快適に利用する方法について、解説しました。
弊社は現在、中国版TikTok抖音(Douyin)・小紅書(RED)を活用した中国SNSの運用代行や、中国への越境ECの支援などのサービスを展開しております。
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