「中国の通販サイトにはどんな種類があるの?」「淘宝・天猫・拼多多・抖音…名前は聞くけれど違いがよくわからない」というご相談を、日本企業の担当者様から数多くいただきます。
中国の通販サイト市場は世界最大級の規模を誇り、総合モール型からSNS融合型まで、性質の異なるプラットフォームが数多く存在しているのが実態です。
どの通販サイトを選ぶかによって、リーチできる消費者層や必要な販売戦略は大きく変わってきます。
この記事では、2026年最新の中国主要通販サイト7つをタイプ別に整理し、それぞれの特徴と日本企業が押さえておくべき活用ポイントを解説します。
【この記事でわかること】
・中国の通販サイト市場の全体像と最新規模
・淘宝・天猫・京東・拼多多など主要7サイトの特徴
・タイプ別(総合モール型・激安型・SNS融合型)の使い分け方
・日本企業が中国の通販サイトを活用する際のポイント
・よくある質問(FAQ)
中国の通販サイト市場の全体像

まず、中国の通販サイト市場がどれほどの規模を持つのか、基本的なデータから確認していきましょう。
世界最大級の市場規模
中国のEC(通販)市場は、世界の小売EC取引額のおよそ半分を占めるといわれています。

【中国のEC(通販)市場は世界の小売EC取引額の48%を占める、JETRO「拡大するEC市場(世界)」より抜粋】※信憑性のある比較データでは2023年が最新
中国国内のEC化率(小売全体に占めるEC取引の比率)はおよそ30%を超えており、日本の約10%〜14%程度と比較しても、日常の買い物がいかにオンラインへシフトしているかがわかりますね。
出典:JETRO「拡大するEC市場(世界)」
こうした巨大な市場に対し、日本企業は越境ECという形で、中国国内に現地法人を持たなくてもアクセスできるようになっています。
日本から中国への越境EC購入額は年間2兆円を超える規模で推移しており、化粧品・美容関連の需要が特に高い傾向にあります
出典:JETRO中国越境ECレポート
通販サイトが日本と大きく異なる理由
中国の通販サイトが日本の通販サイトと大きく異なる点は、SNSや動画、ライブ配信との融合が非常に進んでいることです。
日本では「欲しいものを検索して通販サイトで買う」という能動的な購買が主流ですが、中国では「動画やSNSを見ていたら気になる商品が出てきて、その場で購入する」という発見型の購買スタイルが定着しています。
特に中国版TikTok抖音(Douyin)のライブコマースでは、インフルエンサーが商品を紹介しながらその場で購入を促す形式が広く浸透しており、通販サイトとSNSの境界がほとんどなくなっています。
このため、通販サイト単体の理解だけでなく、SNS・動画との連携を前提とした戦略が求められるでしょう。
モバイル決済の普及が購買行動を後押し
中国ではWeChat Pay(微信支付)やAlipay(支付宝)などのモバイル決済がほぼすべての消費者に普及しています。
そのため、SNSや動画で商品を見てから通販サイトで購入するまでのフリクションが非常に小さく、スマートフォン1台で「発見・比較・購入・決済・レビュー」のすべてが完結します。
こうした購買体験の滑らかさも、中国の通販サイトが日本と大きく異なる特徴のひとつです。
タイプ別・中国の主要通販サイト7選

ここからは、中国の主要な通販サイトをタイプ別に7つ紹介します。
【総合モール型】天猫(Tmall)

天猫(Tmall)は、Alibaba(阿里巴巴)グループが運営するBtoC型のブランド公式モールです。
出店にはブランド審査が必要なため消費者からの信頼度が高く、品質を重視する中高所得層のユーザーが多く集まっています。
越境ECとして参入する場合は「天猫国際(Tmall Global)」を利用することで、中国国内に現地法人がなくても出店が可能です。
下記の記事で詳細を紹介しておりますので、興味のある方はご覧ください。
Tmall Global(国際天猫)の使い方:中国越境ECビジネスの始め方 | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
【総合モール型】淘宝(Taobao)

参照:淘宝
淘宝(Taobao)は、同じくAlibabaが運営するCtoC・BtoC混在型のマーケットプレイスです。
商品数が膨大で価格競争が激しい一方、個人や中小事業者でも出店できる敷居の低さが特徴です。
越境EC向けには「淘宝全球購(タオバオグローバル)」という仕組みがあり、市場テストの第一歩として活用されるケースがあります。
下記の記事で詳細を紹介しておりますので、興味のある方はご覧ください。
新たなビジネスチャンス:Taobao(淘宝)越境ECの可能性 | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
【総合モール型】京東(JD.com)

参照:京东(JD.COM)-正品低价、品质保障、配送及时、轻松购物!
京東(JD.com)は、Alibaba系列とは異なる独立系の大手通販サイトで、自社物流による当日・翌日配送を強みとしています。
家電やデジタル機器、食品、日用品の分野で支持が高く、正規品保証への信頼度が高い点が特徴です。
越境ECへの参入は「京東国際(JD Worldwide)」を通じて行い、日本製品専用カテゴリも用意されています。
【激安型】拼多多(Pinduoduo)

参照:拼多多 新电商开创者
拼多多(Pinduoduo)は、複数人でまとめ買いをすることで割引が受けられる「グループ購入(拼団)」の仕組みで急成長した通販サイトです。
中国の地方都市や農村部を中心に強い支持を集めており、価格の安さを重視する層に強くリーチできます。
海外向けの窓口として「Temu(テム)」を展開しており、近年は日本を含む海外市場でも急速に利用者を伸ばしています。
【SNS融合型】中国版TikTok抖音(Douyin)ショッピング

中国版TikTok抖音(Douyin)は、ショート動画とライブ配信、決済、物流がひとつのアプリ内で完結する点が最大の特徴です。
「動画を見る→商品をタップ→そのまま購入する」という直感的な購買体験が、若い世代を中心に広く受け入れられています。
インフルエンサーが商品を紹介しながら販売するライブコマースは、中国版TikTok抖音(Douyin)の通販機能の中でも特に大きな売上を生んでいます。
下記の記事で詳細を紹介しておりますので、興味のある方はご覧ください。
中国版TikTok抖音(Douyin / ドウイン)とは?ユーザー7億人の中国向けビジネス必須SNSを解説 | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
【SNS融合型】小紅書(RED)

参照:小红书电商官网
小紅書(RED)は、「口コミで知る→購入を検討する→買う」という一連の流れをひとつのアプリ内で完結できる、SNS型の通販サイトです。
特に化粧品やスキンケア、ライフスタイル用品の分野で強く、投稿の閲覧から購買につながる導線が確立されています。
ブランドの世界観や使用感を丁寧に伝えるコンテンツが評価されやすく、価格訴求よりもブランディング重視の商材と相性が良いプラットフォームです。
下記の記事で詳細を紹介しておりますので、興味のある方はご覧ください。
小紅書(RED)とは? 中国人女性に人気のSNSについて解説!! | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
【地方特化型】快手(Kuaishou)

参照:快手小店
快手(Kuaishou)は、中国版TikTok抖音(Douyin)に次ぐ中国第2位のショート動画プラットフォームで、通販機能も備えています。
中国の地方都市や農村部で圧倒的なシェアを持っており、都市部の中国版TikTok抖音(Douyin)とは異なる消費者層にリーチできる点が特徴です。
フォロワーとの距離が近いコミュニティ性の高さが特徴で、農産品や地方の特産品などが人気を集めています。
主要通販サイトの比較表

ここまで紹介した7サイトの特徴を、以下の表に整理しました。
| サイト名 | タイプ | 主なユーザー層 | 強み |
| 天猫(Tmall) | 総合モール型 | 中高所得層 | ブランド信頼性・正規品保証 |
| 淘宝(Taobao) | 総合モール型 | 幅広い層 | 商品数の多さ・低価格 |
| 京東(JD.com) | 総合モール型 | 都市部中心 | 自社物流によるスピード配送 |
| 拼多多(Pinduoduo) | 激安型 | 地方・農村部 | グループ購入による低価格 |
| 中国版TikTok抖音(Douyin)ショッピング | SNS融合型 | 若年層中心 | ライブコマース・動画連動 |
| 小紅書(RED) | SNS融合型 | 女性・美容関心層 | 口コミ・ブランディング |
| 快手(Kuaishou) | 地方特化型 | 地方・農村部 | コミュニティ性の高さ |
下記の記事でもECサイトを紹介しますので、興味のある方はご覧ください。
中国のECサイト完全ガイド【2026年最新版】日本企業が知っておくべき主要プラットフォームと参入戦略 | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
日本企業が中国の通販サイトを活用するポイント

複数のプラットフォームが存在する中で、日本企業が中国の通販サイトを活用する際に押さえておきたいポイントを整理します。
自社の商材とプラットフォームの相性を見極める
高価格帯・高品質を訴求したいブランドは天猫(Tmall)や小紅書(RED)、価格を重視する層にリーチしたい場合は拼多多(Pinduoduo)や快手(Kuaishou)というように、商材の特性とプラットフォームの相性を見極めることが重要です。
一つのプラットフォームに絞り込むのではなく、複数を組み合わせながら段階的に展開していく進め方も有効です。
単独のECサイト構築より既存プラットフォームへの出店が有利
中国では、日本のように自社の通販サイトを独自に構築して集客する文化はあまり定着していません。
天猫(Tmall)や京東(JD.com)、中国版TikTok抖音(Douyin)などのプラットフォームはすでに数億人規模のユーザーを抱えており、認知度・信頼性・物流インフラが整っているため、まずはこれらへの出店を起点とする方が集客効率は高くなります。
動画・ライブコマースを組み合わせた運用を前提に考える
中国の通販サイトは、単に商品を並べるだけでは十分な成果を得にくくなっています。
ショート動画やライブ配信を通じて商品の魅力を伝え、そこから購買につなげる導線を設計することが、現在の中国通販サイト活用における標準的なアプローチとなっています。
自社アカウントでの発信に加え、影響力のあるインフルエンサーと連携することで、より短期間での認知拡大が期待できます。
下記の記事で詳細を紹介しておりますので、興味のある方はご覧ください。
中国市場を制するための「インフルエンサーマーケティング」 | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン
出店の審査・難易度の違いを把握しておく
天猫(Tmall)や京東(JD.com)はブランド審査が厳しく、出店までに一定の準備期間と書類が必要になる一方、信頼性の高さから出店後の販売力につながりやすい傾向にあります。
これに対して中国版TikTok抖音(Douyin)ショッピングや小紅書(RED)は、比較的スピーディーにアカウントを開設できる反面、継続的なコンテンツ発信と運用体制がなければ販売にはつながりにくい特徴があります。
自社のリソースやスケジュールに応じて、どのプラットフォームから着手するかを検討することが大切です。
物流モデルの違いを理解しておく
中国の通販サイトへ商品を届ける物流には、大きく分けて「保税区モデル」と「直送モデル」の2つがあります。
保税区モデルは、中国国内の保税倉庫に事前に商品をまとめて輸送しておき、注文が入り次第そこから発送する方法で、国内配送と同等のスピードを実現できる一方、事前の在庫管理が必要になります。
直送モデルは、注文ごとに日本から個別に発送する方法で、初期コストを抑えてテスト販売を始めやすい反面、配送日数がかかる点がデメリットです。
多くの企業は、まず直送モデルで需要を確認したうえで、販売実績が積み上がった段階で保税区モデルへ移行するという進め方を選んでいます。
中国通販サイトの活用や運用はプロに任せるのがおすすめ!
ここまで見てきた通り、中国の通販サイトはプラットフォームごとに特性が大きく異なり、それぞれに合わせた戦略設計や現地の言語・商慣習への対応が求められます。
自社だけで一から情報収集し、複数のプラットフォームを比較検討しながら運用体制を整えるには、相応の時間と専門知識が必要になります。
そのため、中国の通販サイトやSNSに精通した専門会社と連携しながら進めることが、成果への近道といえるでしょう。
中国通販サイトの活用や中国SNSマーケティングならクレソンへ

弊社は現在、中国版TikTok抖音(Douyin)・小紅書(RED)を活用した中国SNSの運用代行や、中国への越境ECの支援などのサービスを展開しております。
アカウントの開設からブランディング、コンテンツ制作、ライブコマースの運用まで、豊富な自社アカウント運用の経験とノウハウをもとに一気通貫でサポートいたします。
中国の通販サイトやSNSを活用したプロモーションについて、ご興味のある方は、是非、弊社のサービスページをご覧いただくか、お問い合わせください。
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中国通販サイトに関するFAQ

中国の通販サイトについて、よくいただくご質問にお答えします。
中国の通販サイトを利用するのに、中国国内に会社を設立する必要はありますか?
越境ECの仕組みを利用すれば、中国国内に現地法人を設立しなくても、天猫国際(Tmall Global)や京東国際(JD Worldwide)などを通じて出店・販売することが可能です。
どの通販サイトから始めるのが良いですか?
商材や目的によって最適なプラットフォームは異なりますが、まずは信頼性の高い天猫国際(Tmall Global)や、SNSでの発信と組み合わせやすい中国版TikTok抖音(Douyin)・小紅書(RED)から検討されるケースが多い傾向にあります。
通販サイトへの出店とSNS運用は、どちらから始めるべきですか?
中国の通販サイトはSNSとの連動が前提となっているため、通販サイトへの出店と並行して、中国版TikTok抖音(Douyin)や小紅書(RED)などのSNSアカウントを育てていくことをおすすめします。
ライブコマースは必ず実施しなければいけませんか?
必須ではありませんが、中国の消費者はライブコマースでの購買に慣れているため、実施することで販売機会を大きく広げられる可能性があります。
配送はどのくらいの日数がかかりますか?
保税区モデルを利用した場合は中国国内配送とほぼ同等のスピードで届けられますが、直送モデルの場合は通関手続きも含めて数日から2週間程度かかるケースが一般的です。
中国のAmazonみたいなサイトってどこ?
A. 中国で「Amazonに近い」と言われることが多いのは京東(JD.com)です。
Amazonと同様に自社で倉庫・物流網を保有し、正規品を自社で仕入れて販売する「直営型」のBtoCモデルを採用している点が共通しています。当日〜翌日配送に対応するスピード感や、家電・デジタル機器に強い品揃え、正規品保証への信頼度の高さも、Amazonのイメージに近い理由です。
一方、淘宝(Taobao)や天猫(Tmall)は、多数の出店者が集まる「モール型」のプラットフォームであり、どちらかというと楽天市場やeBayに近い性質を持ちます。「自社物流で正規品を売る」という購買体験を求める場合は京東(JD.com)、「幅広い出店者から選んで買う」という体験を求める場合は淘宝・天猫、という使い分けで理解するとわかりやすいです。
中国で最大の通販サイトは?
A. 現在も中国で最大の通販サイトは、アリババグループが運営する淘宝(Taobao)・天猫(Tmall)です。
2025年の618商戦(中国最大級のセールイベント)におけるプラットフォーム別シェアでも、淘宝・天猫が38%で首位となっており、京東(23%)、抖音電商(15%)、拼多多(8%)を大きく引き離しています。
かつてアリババグループが市場の50%超を占める一強状態が続いていましたが、近年は京東・拼多多・抖音電商が台頭し、現在は「4強時代」と呼ばれる構図に変化しています。とはいえ、単独のプラットフォームとしては、淘宝・天猫が依然として最大規模を維持しています。
まとめ

この記事では、中国の主要な通販サイト7つをタイプ別に整理し、それぞれの特徴と日本企業が活用する際のポイントを解説しました。
天猫(Tmall)や京東(JD.com)のような総合モール型、拼多多(Pinduoduo)のような激安型、中国版TikTok抖音(Douyin)や小紅書(RED)のようなSNS融合型など、通販サイトごとに集まる消費者層や強みは大きく異なります。
自社の商材や目的に合ったプラットフォームを見極め、動画やSNSと連動させながら運用していくことが、中国市場での成果につながる第一歩となります。
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