中国マーケティングを行う際、最近では中国語動画制作を行うことが当たり前になっています。
中国語動画制作を行う場合、日本との違いや、中国マーケットを意識することが重要です。
この記事では、中国語動画制作・動画編集における、日本と中国の違い、コツやテクニックについて、紹介していきます。
中国語動画制作・動画編集のコツ
中国版アプリやソフトを使うのがおすすめ
中国語動画制作・動画編集のコツは、中国版アプリやソフトを使うことです。
理由は、中国版アプリの方が、中国マーケティングに適しているためです。
例えば、動画編集アプリでは、撮影素材にプラスする特殊効果であるエフェクト機能があります。
日本版や国際版の動画編集アプリやソフトでは、もちろん多くの種類のエフェクトがあります。
ところが、必ずしも中国人消費者が好きなエフェクトがそろっているわけではありません。
一方、中国版の場合、中国人消費者の好みに合わせたエフェクトがそろっているのです。
具体例をあげると、中国のお正月である春節の時期(1月後半~2月中旬ごろ)において、中国ではお正月に特化したエフェクトが極端に増えます。
一方、日本版の動画編集アプリや動画編集ソフトでは、日本のお正月シーズンは過ぎているため、お正月に特化したエフェクトが増えることはないです。
エフェクトは、伸びる動画制作・動画編集においては、大事な要素ですので、侮ることはできません。
また、エフェクトに限らず、動画再生中に流れるBGM、特殊効果文字などについても、中国版アプリやソフトでは、基本的に中国人消費者に特化した仕様になっています。
だからこそ、中国消費者向けにマーケティングを行う目的であれば、中国消費者に受け入れやすい仕様になっている中国版アプリ・ソフトを使うのが、中国語動画制作・動画編集のコツと言えるのです。
日本で流行った曲などが、その後に中国で流行るということもありますので、中国で後から流行ることを見越して、日本版アプリで中国語動画制作を使うという方法もあると思います。
ただ、日本で流行った曲が必ずしも中国で流行るとは限らないこと、中国SNSは特殊な文化形成がされていることなどを考えると、日本人にとってはかなり難易度が高いことだと言えるでしょう。
日本語と中国語動画制作・動画編集アプリやソフトの違い
中国版アプリやソフトは中国マーケティングに適した仕様になっていると前述しました。
ここでは、日本語と中国語動画制作・動画編集アプリやソフトの違いについて、具体的に紹介していきたいと思います。
まず、違いを列挙すると、下記の通りです。
- BGM
- 効果音
- エフェクト
- 特殊効果文字
- 字幕機能
- 各種ツールの紹介動画
- サポート体制
- 使用言語
BGM、効果音、エフェクト、特殊効果文字については、日本語版だと日本で人気のあるものが豊富にあり、中国語版だと中国で人気のあるものが豊富にあります。
動画の雰囲気にあったBGM選びなどは、動画のクオリティに影響するだけではありません。
例えば、中国版TikTok抖音(Douyin)においては、流行っているBGMなどを選ぶだけで再生数が伸びます。
中国語動画制作・動画編集アプリであれば、中国国内で現在流行っているBGMなどが豊富にありますので、それだけで、日本語版よりも有利であると言えます。
字幕機能については、日本語版アプリの場合、日本語に特化した字幕機能が基本です。
一方、中国語動画制作・動画編集アプリの場合、中国語に特化した字幕機能が付いており、精度もかなり高いです。
日本語版動画制作・動画編集アプリで、中国語字幕に対応していない場合、中国語文字起こしソフトを使うとしても、利便性や精度面で、中国語アプリには足元にも及ばないのが現状です。
各種ツールの紹介動画やサポート体制について、名称や開発元が同じアプリでも、中国語版の動画制作・動画編集アプリの方が、使い勝手が非常に良く、サポートも丁寧に対応してくれます。
例えば、CapCut(中国語:剪映)は、中国で開発されたアプリであり、中国と日本の両方で、人気のある動画制作・動画編集アプリですが、中国語版と日本語版で大きな違いがあります。
中国語版では、初心者向けのマニュアル動画や学習コースも多く準備されており、初心者に対し非常に親切で、とても使いやすいです。
一方、日本語版は、初心者向けマニュアル動画は圧倒的に少なく、実際、ヘルプセンター上に動画チュートリアルくらいしかないのが現状です。
問合せ対応についても、中国語版の方が、素早く丁寧に対応してくれます。
中国語版を先に開発・機能充実化させていくという方針があり、時間が経てば、日本語版も充実化されていく可能性は十分にあります。
しかしながら、現在においては、中国語版の方、中国消費者向けに特化され、機能も充実しており、サポート体制もしっかりしているのが現状なのです。
最後に、使用言語について、中国語版の場合は、当然ながら、基本使用言語は中国語です。
アプリ内で、言語を英語や日本語などに変更できる場合もありますが、ほとんどが対応していません。
中国語に慣れていない方にとっては、グーグル翻訳などを使いながらでもできますが、翻訳精度の面などから、一定の難易度が伴う作業になるでしょう。
中国語動画制作・動画編集のテクニック
流行を意識する
中国語動画制作・動画編集のコツがわかったところで、ここからは、具体的なテクニックをいくつか紹介したいと思います。
まず、1つ目のテクニックは、中国語動画制作・動画編集を行う際は、流行を意識して行うことです。
流行っているジャンルの関連動画を連続して多く見るユーザーが多く、話題性のある動画を制作・編集するだけで、動画再生数が大きく伸びます。
また、動画のテーマだけでなく、トレンドに乗っているBGMを選ぶだけで、再生数が伸びることもあります。
現在流行っている話題やトレンドには、常にアンテナを張っておくことが、たくさん再生される動画を作ることにつながります。
一方、話題性のある動画は、既に多く投稿されており、それだけ競争が激しい状態である可能性があります。
自分が投稿するタイミングや独自性等も考慮しながら、動画編集していくと良いでしょう。
視聴者を飽きさせない工夫をする
2つ目のテクニックは、視聴者を飽きさせない工夫をすることです。
流行を意識した話題性のある動画を投稿したとしても、再生される動画が単調で、面白さを感じることができない場合は、再生途中で飽きられ、視聴者からすぐに離脱されてしまいます。
例えば、中国版TikTok抖音(Douyin)や小紅書(RED)をはじめとする中国ショート動画SNSでは、動画再生が最後まで再生されているかどうかも、評価されるポイントのうちのひとつです。
最後まで再生されていない動画は、評価が低いと判断され、自然と再生数も伸びなくなってしまいます。
そのため、視聴者を飽きさせない工夫も、大事なポイントなのです。
具体的には、動画撮影・編集前に、動画の構成やシナリオをしっかり考えておくことが、コツです。
特に、ショート動画については、開始数秒が最も離脱率が高い傾向がありますので、開始数秒の動画編集には最も力を入れるようにしましょう。
中国語字幕を付ける
3つ目のテクニックは、中国語字幕を付けることです。
中国語動画制作・動画編集する場合は、中国語字幕をつけることは必須です。
なぜかというと、大部分の中国人は中国語字幕の読解は可能ですが、必ずしも聞き取れるわけではないためです。
中国では、中国語が共通言語であり、特に中国語の中でも「普通語」と呼ばれる方言のない標準化された中国語が一般共通言語として使われています。
ところが、この「普通語」は、中国全土に完全に浸透しているわけではなく、今でも、「普通語」をうまく話せず、方言の強い中国語しか話せない中国人がかなり多いです。
また、この方言は、日本の東北弁や大阪弁の程度とは異なり、同じ中国人であっても全く聞き取れないレベルです。
さらに、例えば、上海語と呼ばれる方言であっても、非常に多くの種類の上海語があり、同じ上海市内でも地元が異なる場合は、上海人同士でもあってもうまくコミュニケーションできないこともあります。
一方、中国語の文字であれば、場所が異なっていても、ほぼ共通しているため、情報伝達がスムーズに行うことができます。
だからこそ、中国語動画制作・動画編集する場合は、中国語字幕を付けることは、必須なのです。
中国語動画制作・動画編集おすすめアプリ
アプリ内の動画制作・動画編集機能を使う
中国語動画制作・動画編集アプリの重要性がわかったところで、おすすめの中国アプリをいくつか紹介したいと思います。
中国版TikTok抖音(Douyin)や小紅書(RED)、微信(Wechat)アプリ内の動画制作・動画編集機能でも、十分に対応できることがあります。
BGMやエフェクトも、動画投稿を行うアプリ内で十分に備わっています。
特にこだわりがなければ、そのままアプリ内の動画制作・動画編集を使って、動画投稿をしてもいいでしょう。
しかしながら、例えば、小紅書(RED)アプリ内の動画制作・動画編集を使った動画を、中国版TikTok抖音(Douyin)で投稿すると、小紅書(RED)のウォーターマーク(透かしのロゴマーク)が付いてしまいます。
複数の中国語動画SNSを使っている場合や、BGMや効果音などにこだわりがある場合は、中国語動画制作・動画編集専用のアプリを使うのがおすすめです。
CapCut(中国語:剪映)
中国語動画制作・動画編集専用のアプリを使うのであれば、CapCut(中国語:剪映)がとても人気で、おすすめです。
CapCut(中国語:剪映)は、ショート動画SNSで有名な中国版TikTok抖音(Douyin)を運用している会社であるByteDance(中国語:字节跳动)が開発・リリースしている動画編集アプリです。
開発元が同じであるため、中国版TikTok抖音(Douyin)を使った中国にマーケティングでしたら一押しのアプリで、中国版TikTok抖音(Douyin)への投稿動画に必要な機能がすべて揃っています。
中国版TikTok抖音(Douyin)とCapCut(中国語:剪映)は連携することもでき、とても便利です。
実際、直近3か月間のApp Store中国でのランキングは1位で、評価も高めです。
ただし、CapCut(中国語:剪映)のほとんどの機能は無料で使えますが、一部有料の機能があります。
また、他の中国会社開発アプリに共通して言えることではありますが、中国版CapCut(中国語:剪映)と国際版CapCut(中国語:剪映)の間で、機能や初心者向け解説動画等の面で大きな差があります。
例えば、中国版CapCut(中国語:剪映)は、エフェクト機能等が豊富で、初心者向けのマニュアル動画や学習コースも多く準備されており、初心者に対し非常に親切で、使いやすいです。
一方、国際版CapCut(中国語:剪映)は、エフェクト機能等が中国版に比べると少ないです。
初心者向けマニュアル動画も圧倒的に少なく、実際、国際版CapCut(中国語:剪映)は、ヘルプセンター上に動画チュートリアルくらいしかありません。
いずれにしても、使いやすい初心者向け動画編集おすすめアプリですが、圧倒的に中国語版アプリの方が使いやすいでしょう。
ちなみに、App Store中国区で4.9(5点満点中)日本区は4.5(5点満点中)でした。
Vivavideo(中国語:小影)
VivaVideo(中国語:小影)は、杭州小影创新科技有限公司という中国会社が、開発・運用している動画制作・動画編集アプリです。
エフェクトやトランジションなど豊富な素材が準備されており、基本的な機能は無料で使うことができます。
動画編集の画面が、非常に分かりやすく見やすいのが最大の特徴です。
しかしながら、有料版なら時間制限なしで動画取り込みができますが、無料版では5分以内の動画のみ編集可能です。
また、無料版アプリに共通することはありますが、無料版にはウォーターマーク(透かしのロゴマーク)がついてしまします。
有料版(月額280円)でしたら、動画時間制限とウォーターマークの問題は解消します。
もし、VivaVideo(中国語:小影)の機能が気に入ったなら、有料版を検討してもいいでしょう。
CapCut(中国語:剪映)と異なり、アプリ内には初心者向けの学習コースはありませんが、アプリの基本使用方法の中国語動画は公式サイトには掲載されています。
ちなみに、App Store中国区評価4.8(5点満点中)、日本区評価4.5(5点満点中)でした。
StoryCut(中国語:快剪辑)
StoryCut(中国語:快剪辑)は、北京奇虎科技有限公司という中国会社が、開発・運用している動画制作・動画編集アプリです。
中国では動画制作・動画編集アプリとして、常に上位におり、使いやすさと初心者でもプロ並みの動画編集ができることが大きな特徴です。
特徴的な効果音や絵文字やステッカーなどが豊富に用意されているので、初心者の方でも少し凝った動画編集を行いたいという方は、利用してみると良いでしょう。
デメリットとしては、無料版の場合、使用中に何度も有料版の使用を促すポップアップが出てしまうことです。
有料版にすれば、この表示は消えて、ストレスなく使用できるようになりますが、年間利用料が5900円と少し高めです。
7日間お試しで有料版を使えるキャンペーンなどがありますので、利用してみてもいいでしょう。
ちなみに、App Store中国区評価4.9(5点満点中)、日本区評価4.8(5点満点中)でした。
最後に
以上、中国語動画制作や動画編集における、日本と中国の違い、コツとテクニックについて、解説しました。
弊社は現在、中国版TikTok抖音(Douyin)・小紅書(RED)を活用した中国SNSの運用代行や、中国への越境ECの支援などのサービスを展開しております。
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