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中国ソーシャルメディアの力:小紅書(RED)と中国版TikTok抖音(Douyin)が紡ぐ文化体験の成功事例

コロナが終息した今、国際間の交流も活発になり、異文化交流や文化体験をしたいというニーズが日に日に高まっています。

日本の文化体験をしたいという中国人も非常に多く、中国国内での日本文化イベントに参加する中国人や、訪日する中国人も増え続けています。

特に、小紅書(RED)や中国版TikTok抖音(Douyin)などの中国ソーシャルメディアにより、情報の拡散スピードが格段に上がり、文化体験サービスの集客に成功しているケースが出てきました。

この記事では、中国ソーシャルメディアの力を活用した文化体験の成功事例について、解説していきます。

目次

中国ソーシャルメディアが紡ぐ文化体験

日本文化体験に興味を持っている中国人

日本文化に興味を持っている中国人はもともと一定数おり、根強い人気があります。

中国で日本文化が人気がある背景には、食文化、サービスクオリティ、観光名所や歴史文化、日本伝統文化などに多くの中国人が注目していることが関係しています。

まず、中国人は、日本の食文化に強い関心があります。

寿司、刺身、ラーメン、焼き鳥、和菓子など、和食は中国の消費者にとって、特に魅力的に映っているのです。

地元の特産品を使用し、伝統的な和食を提供する日本の飲食店は、中国人にとって人気があり、訪日中国観光客が多く訪れる場所でもあります。

さらに、中国では、世帯年収が1万1500-4万3千ドルといわれる中産階級層が増加しており、高品質の飲食体験に対する需要が高まっていると言われています。

また、日本の飲食業界のサービスクオリティは世界で評価されており、中国人観光客にとっても、とても新鮮で、日本のイメージを変えるきっかけとなることが非常に多いのです。

観光名所と歴史文化については、中国人観光客は、日本の観光名所や歴史的なスポットにも強い関心があります。

京都の古寺や神社、東京の新宿や秋葉原などの観光名所、広島の原爆ドームなどの歴史的スポットが人気です。

日本の伝統文化については、中国人観光客は、茶道、着物、武道などの伝統芸能やスポーツにも興味があります。

最近では、茶道や着物の体験ができる場所が増えており、中国人観光客は日本の伝統文化を直接体験する機会を楽しんでいます。

これらの要因により、中国人観光客は日本の文化体験を楽しみ、日本との交流を深める機会を求めて日本を訪れているのです。

もはや革命レベルの中国ソーシャルメディアの威力

日本文化体験に興味を持っている中国人がもともと一定数存在した中、実際に日本文化体験したいという中国人が増加傾向にあります。

その主な背景は、中国ソーシャルメディアが関係しています。

以前、中国人にとって、異文化体験に関する情報といえば、旅行ガイドブックや周りの親戚からの情報などがメインでした。

ところが、今は、小紅書(RED)や中国版TikTok抖音(Douyin)などの中国ソーシャルメディアから情報を得ることがメジャーになっています。

小紅書(RED)や中国版TikTok抖音(Douyin)といえば、多くの中国人が毎日見る中国ソーシャルメディアであり、次々に流れるショート動画はユーザーの関心を引き付ける力があります。

例えば、一度でも、小紅書(RED)などで「日本文化体験」を検索した中国人は、一定期間そのアプリ上でおススメとして表示されるようになります。

結果として、否が応でも日本文化の情報に触れる機会が増え、自然と興味度合が高まっていくのです。

実際、旅行や文化体験に関する情報に限らず、すべての情報について、中国人の入手方法が変わってきています。

例えば、中国では、以前、何かわからないことがあれば、百度(中国最大の検索エンジン、中国版グーグルとも呼ばれる)で検索するのが一般的でした。

ところが、多く中国人が中国版TikTok抖音(Douyin)などの中国SNSを使って、情報収集するようになり、2021年下半期には、検索量で中国版TikTok抖音(Douyin)が百度を超えるまでになっているのです。

少し古い情報になりますが、比达咨询という中国調査会社によれば、中国人が旅行で計画を立てる際に使うプラットフォームを調査したところ、1位が小紅書(RED)、2位が中国版TikTok抖音(Douyin)でした。

3位以下で、ようやく携程旅游や飞猪などの旅行専用プラットフォームがランクインされています。

実際、小紅書(RED)や中国版TikTok抖音(Douyin)などの中国ソーシャルメディアは、ユーザー同士が情報を共有するための場所として、若者を中心に愛用されています。

その中国人を引き付ける力や情報量、拡散スピードは、これまでとは比較にならないほどであり、もはや革命レベルといっても過言ではないでしょう。

中国ソーシャルメディアを活用した文化体験の成功事例

Sushi Zanmai(すしざんまい)

中国ソーシャルメディアを活用した文化体験の成功事例をいくつか紹介しましょう。

まず、1つ目はSushi Zanmai(すしざんまい)です。

Sushi Zanmai(すしざんまい)は、回転寿司やセット寿司など、幅広い寿司メニューを提供する日本のチェーンレストランです。

小紅書(RED)などの中国ソーシャルメディアで、美しい寿司の写真や動画をシェアし、寿司の美味しさと日本の寿司文化を伝えました。

Sushi Zanmai(すしざんまい)の積極的な中国SNS戦略により、多くの中国人寿司ファンに注目されるようになります。

【インフルエンサーによりSushi Zanmai(すしざんまい)が紹介されている小紅書(RED)の投稿】

この成功事例は、中国のSNSプラットフォームを活用して、日本の食文化を効果的に紹介し、中国消費者の興味を引きつけた典型例です。

視覚的なコンテンツや季節限定のプロモーションが、中国の食文化愛好家向けに有効にアピールされていました。

友梨酱在上海

2つ目の成功事例は、友梨酱在上海です。

友梨酱在上海は、茶道や着付けの先生である友梨氏が、日本文化や中国上海滞在生活などについて、情報共有しているアカウントです。

現在、小紅書(RED)と中国版TikTok抖音(Douyin)のアカウントがあり、ほぼ週次で更新されています。

友梨酱在上海は、日本文化や礼儀作法に関するコンテンツが多く、視聴者に日本文化体験を促し、根強いファン層を増やしています。

【友梨酱在上海の小紅書(RED)のホーム画面】

また、友梨氏は、小紅書(RED)や中国版TikTok抖音(Douyin)を活用することで、中国現地での自らの認知度を高め、大手ブランド・イベント会社からの司会案件などを請け負い、日本人インフルエンサーとして活躍しています。

同時に、日中の文化交流や親善にも貢献しており、日本文化の伝道者として、独自の立ち位置を築いているアカウントと言えるでしょう。

【友梨酱在上海の中国版TikTok抖音(Douyin)のホーム画面】

特に、風呂敷の使い方や髪の毛の結び方の投稿動画が人気で、男女かかわらずファンが多いのが特徴です。

一楽ラーメン(忍者アニメNARUTO)

3つ目の成功事例は、忍者アニメNARUTOに出てくるラーメン屋をオープンさせた一楽ラーメンです。

中国で絶大な人気を誇る忍者アニメNARUTOとコラボした一楽というラーメン屋が、中国上海にオープンし、6時間待ちの行列ができるほど、人気店になりました。

もともと忍者アニメNARUTO自体が中国で人気なのですが、一楽ラーメンは中国版TikTok抖音(Douyin)の使い方も非常に秀逸で、その人気を武器に話題性のある投稿を行っていきます。

【一楽ラーメンの中国版TikTok抖音(Douyin)のホーム画面】

例えば、中国版TikTok抖音(Douyin)では、店内で何の告知もなく急に、忍者アニメNARUTOのテーマ曲を佐藤康夫氏が尺八で生演奏するという、びっくり企画を投稿します。

この投稿は、115万の「いいね」と1.2万以上のコメントが寄せられ、大きなヒットになり、忍者アニメNARUTO自体の認知度拡大にもつながり、さらにお店に訪れる客も増えるという好循環を生み出しました。

一楽ラーメン屋は食を提供するお店ではありますが、その本質は忍者アニメNARUTOを体験してもらうという、文化体験です。

日本のアニメ文化を食を通じて体験させた、非常に参考になる成功事例です。

中国人向け文化体験サービスでの成功のポイント

中国ソーシャルメディアを活用

前述では、文化体験の成功事例を紹介しましたが、成功のポイントを整理したいと思います。

  • 中国ソーシャルメディアを活用
  • インフルエンサーの活用
  • リスク管理

まず、直近で、文化体験で成功している事例を見てみると、その多くが中国ソーシャルメディアをうまく活用しています。

様々な集客戦略がありますが、最も効果的・効率的に成功できる方法は、小紅書(RED)と中国版TikTok抖音(Douyin)の活用です。

まず、小紅書(RED)は、中国版Instagramとも言われる、中国人女性に大変人気のプラットフォームです。

小紅書(RED)のユーザー層は8割女性・8割若者で、口コミサイトとしても利用されています。

20-30代の中国人女性は、気になる商品があれば、まずは小紅書(RED)で口コミ調べるという行動が、一般化しているほどです。

そのため、中国の女性をターゲットとしてマーケティングをしたい場合は、小紅書(RED)を活用するのが非常に有効です。

女性客が多い傾向にある食文化や観光スポットに携わる会社にとって、小紅書(RED)は非常に強力な販売促進のツールになるでしょう。

小紅書(RED)については、下記の記事で詳細を記載していますので、興味のある方はご覧ください。

小紅書(RED)とは? 中国人女性に人気のSNSについて解説!!  | CRESON Media | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン

次に、中国版TikTok抖音(Douyin)は、日本でもお馴染みのショート動画プラットフォームです。

中国では8億人を超える利用者がおり、最も利用されているショート動画アプリでもあります。

中国版TikTok抖音(Douyin) の大きな強みは、多くの幅広い中国消費者層にアプローチできることです。

ユーザーの年齢層は、中国の年齢層とほぼ一緒で、老若男女問わず、多くの中国人に支持されています。

また、おすすめ動画として扱うかどうかの判定を行う仕組みであるアルゴリズムが、非常に特徴的で、強みにもなっています。

簡単に説明すると、中国版TikTok抖音(Douyin)では、動画コンテンツ自体が純粋に評価される仕組みがあり、一度高い評価を得ると、一気に拡散する爆発力を持っています。

例えば、中国において自分のお店の認知度が低い場合や、アカウントのフォロワー数が少ない場合であっても、ひとたび投稿した動画がヒットすれば、短期間で拡散していきます。

中国で知名度のある日本のお店などは限られているため、ほとんどの場合は、中国版TikTok抖音(Douyin)を使ったプロモーションが向いています。

インフルエンサーの起用

中国ソーシャルメディアを使ってプロモーションを行う場合、インフルエンサーの活用が非常に大事になります。

インフルエンサーの中国ビジネスへの影響は、日本と比較にならないほど、非常に大きいです。

実際、中国においては、インフルエンサーを活用したマーケティングはすでに主流になっています。

その背景には、中国消費者は、大きな組織による裏切りを経験してきた過去があり、会社自身による広告は信じていません。

結果として、ブランドに起用されている有名人よりも、一般庶民に近いインフルエンサーの情報の方が信頼性が高いと評価されているのです。

そのため、中国では、知名度の高い有名人やトップインフルエンサーを使い、会社公認のアンバサダーとして広告を行う方式はあまり受けは良くありません。

成功事例で紹介したSushi Zanmai(すしざんまい)が小紅書(RED)でヒットするきっかけとなったミドル級のインフルエンサーの投稿のように、インフルエンサーや一般人の方が圧倒的に中国消費者受けは良いです。

特に、食べ物などの体に大きな影響を及ぼすものに対しては、中国人は非常に慎重になります。

ブランドや店舗と関係のない一般人が発信している情報は、中国消費者にとってより大きな信頼性のある情報として受け取る傾向があるのです。

リスク管理

最後に、リスク管理も徹底して事前準備し、あらゆるリスクに備えるようにしましょう。

中国版TikTok抖音(Douyin)は、情報拡散力が大きいことを前述しましたが、悪い情報も非常に早く広がります。

特に、食文化を提供するお店は、店内の衛生状況やサービスクオリティが少しでも悪いと、その評価が中国SNS上で瞬く間に広がることもあります。

また、その悪い評価の中には、投稿内容の削除と引き換えに、対価を要求する悪質な中国人消費者もいます。

店内の管理を徹底して行うことも大事ですが、中国ソーシャルメディアの管理も合わせて徹底して行うようにしましょう。

さらに、中国ソーシャルメディアは、日本とは異なる中国マーケティングのみならず中国法規制などにも適切に対応する必要があります。

もし社内でそのような管理を行う人材確保が難しいということでしたら、専門代行業者を活用することがお勧めです。

中国ソーシャルメディアに関するリスク管理や、運用代行業者については、下記の記事で詳細を解説していますので、ご興味のある方はご覧くださいませ。

中国版TikTok抖音(Douyin)利用による危険性 注意すべきポイントとリスク対策 | CRESON Media | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン

【2023年最新】抖音(中国版TikTok)広告の運用代行おすすめ業者8選!依頼するメリットやデメリットも解説 | CRESON Media | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン

最後に

以上、中国ソーシャルメディアの力を活用した文化体験の成功事例について、解説しました。

弊社は現在、中国版TikTok抖音(Douyin)・小紅書(RED)を活用した中国SNSの運用代行や、中国への越境ECの支援などのサービスを展開しております。

ぜひご気軽にご相談ください。

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