ユーザー数8億人を誇る抖音(以下Douyin)は、中国で最大規模のショート動画SNSとして、日々新たな流行を生み出す、いわば中国のトレンドの最先端です。
このコラムでは、クレソンの中国現地スタッフが独自に選んだ、Douyinの最先端トレンドを毎月お届けします!
AIの“カンブリア爆発期”到来?ChatGPTとMidJourneyが大きな話題に
会話型AIサービス「ChatGPT」の最新バージョン(GPT4.0)が発表され、人工知能が人間と同様に対話できるようになったことに多くの人々が注目し、その驚くほどの会話精度となんでも答えられる高い知能レベルによって、まもなく大きな話題になりました。
Douyinでは、ハッシュタグ#ChatGPT をつけた動画の再生回数が15億回超えました、AIの社会影響に関する思考や、AIを使用した事例などが広く討論されるようになりました。
その中で特に人気を集めているコンテンツは、「AIで○○を作っでもらった」系の動画や、AIチャットの怪談、AIで生産力向上のコツなどです。
AIにXXXTENTACIONスタイルのラップ歌詞を作ってもらった
https://www.douyin.com/video/7216650945428507904
また、ChatGPTは実質上中国に向けてサービス提供していないため、中国でChatGPTでアカウント登録し利用できる方法を紹介するマニュアル動画もたくさんあり、さらにChatGPTチャット代行のDouyinライブもありました。
ChatGPTが巻き起こしたAIブームに伴い、画像生成サービス「Midjourney」も話題になりました。#AI绘画(#AI絵描き)というハッシュタグは、再生回数100億回超えの元々人気のあったコンテンツでしたが、たった1分で神絵が描けるこのサービスは、過去のAIの限界を乗り越え、人間が及ばない想像力とスピードで、AI絵描き分野に新しい衝撃を与えました。
MidJourneyに難問を出した結果
ここ数年、AIに関する討論は決して少なくありませんが、今回は大勢の人がその知能に直接体感できるようになったのは初めてであり、業界には、「第四次産業革命」の前兆とも言われています。
ただ、話題になった一方、世間のAIに対する態度は、好奇心と恐怖心が半々です。
一部の人々は、AIの進歩によって生活がより便利になると期待していますが、他の人々は、AIが人間の仕事を奪い、社会的な問題を引き起こすことを恐れています。
しかし、AI技術はますます進歩し、その影響は今後ますます大きくなっていくことは間違いありません。
実は、今回の記事の一部も、ChatGPTのサポートで作成しましたが、見分けられますか?(笑)