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中国で人気のグルメ系インフルエンサー:食の魅力を伝える達人たち

中国SNSで大人気のジャンルと言えば、グルメ系コンテンツです。

中国SNSの動画がヒットして、飲食店自体が大きくヒットしたという事例は数多くあります。

そして、中国SNSでのヒットの裏側には、必ずと言っていいほど、インフルエンサーがいるのです。

この記事では、グルメ系中国インフルエンサーの影響力や活用のコツなどについて、紹介していきます。

目次

飲食店業界とインフルエンサーの深い関係

中国人観光客は中国SNSを使って情報収集している

飲食店業界で中国人集客を実施したいということであれば、中国インフルエンサーの活用が必須です。

なぜなら、日本に訪れる中国人観光客は、中国SNSを使って情報収集しており、中国SNSで最も影響力が強いのはインフルエンサーだからです。

JNTO(Japan National Tourism Organization、日本政府観光局)によれば、数年前まで出発前に役に立った日本旅行情報源のトップは、1位が日本政府観光局ホームページ、2位が動画サイト、3位がSNSでした。

ところが最近では、中国SNSが、中国人観光客の旅行に関する主な情報源です。

2023年4-6月で行われたJNTOの調査では、出発前に役に立った日本旅行情報源の1位はSNS、2位は日本在住の親族・知人、3位が動画サイトでした。

【2023年4-6月国籍・地域と中国の比較、JNTOの訪日旅行に関する意識から抜粋】

中国のSNSのなかでは、小紅書(RED)と中国版TikTok抖音(Douyin)が、最も人気です。

小紅書(RED)と中国版TikTok抖音(Douyin)は中国SNSであり、動画サイトでもありますから、最もよく使われる情報源であることは間違いないでしょう。

ちなみに、中国人含む全国籍の外国人観光客の情報源のトップは、動画サイトでした。

他の外国人と比較しても、中国SNSの人気は際立っていることがわかります。

中国SNSではインフルエンサーの影響力が大きい

中国人旅行者から絶大な支持を得ている中国SNSでは、インフルエンサーの影響力がとても大きいです。

その背景には、中国市場においてテレビ広告や有名人による宣伝などはあまり受け入れられていないことが大きく関係しています。

一方で、中国SNSで活躍するインフルエンサーは、一般消費者として商品・サービスの評価をしてくれる人と認識され、彼らの発信する情報の信頼性は高く評価されています。

また、中国インフルエンサーは、KOL(キーオピニオンリーダー)とKOC(キーオピニオンコンシューマー)に分類されます。

KOLは、ソーシャルメディアなどで強い影響力を持っており、特定の分野に特化し、専門性の高いコンテンツを発信することで多数のフォロワーを獲得している人を指します。

KOCは、KOLほどフォロワー数は少ないですが、フォロワーとの関係が親密であり、フォロワーに信頼されているため、各フォロワーの行動への影響力が高いとされています。

インフルエンサーマーケティングについては、下記記事でも紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

抖音(Douyin)インフルエンサー活用による中国市場進出の成功法則 | CRESON Media | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン

グルメ系インフルエンサーランキング

中国でのインフルエンサーの影響力が分かったところで、どんなグルメ系インフルエンサーが活躍しているのか見てみましょう。

グルメ系で人気がある中国SNSと言えば、中国版TikTok抖音(Douyin)です。

中国版TikTok抖音(Douyin)の2020年の調査によれば、半分以上がグルメ系に関するコンテンツであるほど、人気なのです。

そんな中国版TikTok抖音(Douyin)における、グルメ系インフルエンサーランキングは、下記の通りです。

中国国内で活動するグルメ系インフルエンサーランキング

まずは、中国国内で活動するグルメ系インフルエンサーランキングを見てみましょう。

ここでは、feiguaデータ中心という中国の市場調査会社からのデータをもとに、中国版TikTok抖音(Douyin)における影響力の大きいグルメ系インフルエンサーランキングを見ていきます。

ちなみに、ここでの影響力とは

  • 投稿の頻度
  • 投稿内容に対する反応
  • 実質的なフォロワー数(フォロワー自身が積極的にインフルエンサーの投稿を見てアクションしているかなども見る)

などを基準として判断しています。

順位インフルエンサー名称フォロワー数1投稿に対する平均いいね
1MR-白冰4148.3万人110.3万
2南翔不爱吃饭2497.7万人76.5万
3B太2509.2万人35.6万
4潘姥姥3418.8万人17.7万
5闲不住的阿俊2686.1万人29.0万
6嘉之派1960.7万人71.1万
7乡 愁2459.3万人23.9万
8特别乌啦啦1807.2万人44.4万
9江寻千(九月)1714.8万人52.1万
10二百者也1580.3万人45.1万

実際に上位ランキングを見てみると、どのアカウントも、グルメ系で人気がありながら、グルメ以外のコンテンツもあることに気づきます。

あくまでユーザーにとって、興味深いコンテンツを軸にして情報発信しているのです。

【MR-白冰の中国版TikTok抖音(Douyin)アカウントトップページ】

【南翔不爱吃饭の中国版TikTok抖音(Douyin)アカウントトップページ】

日本国内で活動するグルメ系インフルエンサーランキング

次に、日本国内で活動するグルメ系インフルエンサーランキングを見てみましょう。

順位インフルエンサー名称フォロワー数
1你的茜茜上线啦896万
2玲子reiko750万
3东京阿鸡478万
4小野酱在日本370万
5甘甘的日本生活150万

※フォロワー数は2024年6月時点

特徴としては、グルメだけでなく、日本でのライフスタイル、日本文化を紹介していることです。

【你的茜茜上线啦の中国版TikTok抖音(Douyin)アカウントトップページ】

お笑い系の要素もあり、中国人の笑いのツボなども理解でき、日本人でも見ていて楽しめるコンテンツが多いです。

中国インフルエンサー活用のメリットとデメリット

中国人集客を考えている飲食店にとって、中国インフルエンサー活用が効果的なことが理解できたと思います。

ここからは、中国のグルメ系インフルエンサー活用のメリットとデメリットを検証してみましょう。

グルメ系インフルエンサー活用のメリット

まず、メリットについて、主に3つあります。

  • 高い口コミ効果が期待できる
  • バリエーション豊かにマーケティングできる
  • 費用対効果が高い

高い口コミ効果が期待できる

グルメ系インフルエンサー活用の最も大きなメリットを挙げるとすれば、高い口コミ効果があることです。

中国では、商品やサービス選択決定時に最も重要視されているのが、口コミです。

中国の消費者は、気になる商品があれば、広告や商品に表示されている内容をあまり注視していません。

その代わりに、口コミサイトや実際に使った人から商品・サービスの評価を重要視します。

中国SNSは口コミサイト化している部分があり、特にKOLやKOCと呼ばれる中国インフルエンサーの評価が参考にされています。

中国インフルエンサーによって紹介された動画が起爆剤となり、その動画のコメント欄などに一般消費者からの口コミも表示されます。

このように、口コミが口コミを呼ぶ状態をつくれるのが、グルメ系インフルエンサー活用の最も大きなメリットなのです。

バリエーション豊かにマーケティングできる

グルメ系インフルエンサーを活用することにより、マーケティングのバリエーションを増やすことが可能です。

例えば、テレビコマーシャルであれば、どの芸能人にCMしてもらうか、どの時間帯に流すかなどによって、ターゲット層が絞られてしまいます。

CM一本の予算も比較的高額で、ターゲット層を広くしてマーケティングしたい場合は、大きな費用がかかってしまうケースがあります。

一方、グルメ系インフルエンサーを活用する場合は、インフルエンサー一人当たりの報酬額はそれほど高額ではありません。

広告効果は別途考慮する必要はありますが、KOCによっては、1万円前後で依頼できるインフルエンサーもいます。

バリエーション豊かにインフルエンサーを手配することにより、ターゲット層やマーケティングも自在に変化させて対応できるのです。

費用対効果が高い

3つ目のグルメ系インフルエンサー活用のメリットは、費用対効果が高いことです。

仮に、中国インフルエンサーを自前で手配したとすると、中国インフルエンサー自ら撮影や投稿を行ってくれるため、芸能事務所の費用や中間マージン、撮影代などは一切かかりません。

また、中国インフルエンサーによっては、「このようにしたら高い広告効果がある」とアイディアを出してくれたり、次回からの改善策を提案してくれるケースもあります。

中国マーケティングは、何度も試行錯誤や改善を行って成功するパターンが多いです。

テレビCMなどの改善がやりにくい一過性の強いマーケティングよりも、経験や知見が蓄積されていく中国インフルエンサーマーケティングの方が、長期的な目線で見ても、費用対効果は高いと言えるでしょう。

グルメ系インフルエンサー活用のデメリット

デメリットについても見ていきましょう。

主なデメリットは、3つあります。

  • 短期的な効果しかない場合がある
  • 風評被害にあうリスク
  • インフルエンサーを手配するのが大変

短期的な効果しかない場合がある

グルメ系インフルエンサーを活用しても、数日や数か月の短期的な効果しかないケースがあります。

原因としては、中国SNSの時流にうまく乗れなかったことや、投稿内容と実際のギャップが大きかったなどさまざまです。

いずれにしても、広告効果の確度を高めることはできても、必ずしもヒットすることは限らないことは理解しておく必要があるでしょう。

風評被害にあうリスク

過去に投稿依頼したインフルエンサーが不祥事を起こし、それが火種となって、ブランド側にも悪い影響を及ぼすケースがあります。

それほど、インフルエンサーの影響力が強かったことの裏返しですが、インフルエンサーの影響に頼りすぎた結果でもあります。

インフルエンサーの活用はあくまで起爆剤として使い、ブランディングやロイヤリティを高めることに重きを置くことを忘れないことが大事なのです。

インフルエンサーを手配するのが大変

インフルエンサーの手配は、簡単なことではなく、一定の時間とコストがかかります。

インフルエンサーの中にはクセのある中国人も多く、長い時間をかけて商談をしていたのにかかわらず、突然連絡が取れなくなることもあります。

インフルエンサー手配は、言語の問題だけなく、中国人個人とのビジネス習慣の違いなども勉強しておく必要があります。

グルメ系中国インフルエンサー活用のコツ

メリットだけはないグルメ系中国インフルエンサー活用ですが、活用のコツを知ることで、デメリットを最小限にすることができます。

中国インフルエンサーとの親和性を重視

グルメ系中国インフルエンサー活用のコツは、中国インフルエンサーとの親和性を大事にすることです。

中国インフルエンサーのリストアップや交渉をしていくと、陥りがちな間違いは、インフルエンサーの数値や実績を重視していくようになることです。

当然ながら、インフルエンサーのフォロワー数や過去の実績は大事なのですが、フォロワー数と影響力が必ずしも一致しているとは限りません。

過去の実績についても、たまたま時流に乗って大成功した可能性もあります。

ここで、インフルエンサーのフォロワー数のデータなどは参考までにとどめておき、重視すべきは、自社ブランドとの親和性なのです。

なぜなら、中国インフルエンサーは個性豊かで、影響を与えることのできる消費者層も全く異なるからです。

例えば、中国若年層で辛い食べ物を好む女性をターゲットにしたいということであれば、そのようなフォロワーを多く持つインフルエンサーを採用した方が、自社商品との親和性は高く、高い広告効果が期待できます。

インフルエンサーのフォロワー数が多くても、そのフォロワーが辛い物に全く興味を示さない場合には、広告効果はほとんどないのです。

また、フォロワー数が多いだけの人気インフルエンサーほど、短期的なヒットで終わる傾向があり、不祥事を起こされた時の風評被害も受けやすいです。

徹底した市場調査

中国インフルエンサーとの親和性を理解するためには、徹底した市場調査が大事です。

自社商品や飲食店のグルメ市場における立ち位置、中国市場でどのような消費者層へターゲティングすべきかなどを明確にしておく必要があります。

それらを明確にすることで、どの中国SNSで、いつ、どんな方法でプロモーションしたらよいのかが見えてきます。

最終的に、グルメ系中国インフルエンサーのうち、誰とコラボするのが最も親和性が高く、ブランドイメージを高め、広告できるかがはっきりするのです。

外部専門家からのサポート

ここまでくると、グルメ系中国インフルエンサー活用の全体像がつかめたと思いますが、自社では対応できなさそうだと感じた方もいるのではないでしょうか。

中国語がわかるスタッフや中国人スタッフがいたとしても、中国インフルエンサーとの交渉は独特で、知見や経験がないとうまくいきません。

はじめて中国インフルエンサーと仕事するということでしたら、外部専門家からのサポートを受けるのがよいでしょう。

外部専門家からのサポートのバリエーションはさまざまです。

インフルエンサーのリストアップだけのように一部だけサポートする場合や、リストアップから投稿結果報告まで行ってくれる場合など、顧客のニーズにしたがって対応しています。

最終的には自分で行うにしても、初回は専門家からのサポートを受けるなど、外部リソースをうまく活用することをお勧めします。

中国SNSの運用代行会社については、下記の記事でも解説していますので、興味のある方はご覧ください。

中国SNS運用代行の成功への道: 最適な中国SNS運用代行パートナーの探し方 | CRESON Media | 中国SNS動画・越境EC支援のクレソン

最後に

以上、グルメ系中国インフルエンサーの影響力や活用のコツなどについて、解説しました。

弊社は現在、中国版TikTok抖音(Douyin)・小紅書(RED)を活用した中国SNSの運用代行や、中国への越境ECの支援などのサービスを展開しております。

ぜひご気軽にご相談ください。

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