中国越境EC市場の急成長
中国のEC及び越境EC市場の急成長は、他国の追随を許さないほどの勢いです。
2019年に約45兆円だった市場規模は、2020年は約52兆円、2021年には約60兆円と、
一年で約15%もの破竹の勢いで成長を遂げており、今や日本の市場規模の約60倍となっています。
海外進出や越境ECを考える上で、中国の成長率は目を離せません。
中国とECの親和性
市場の急成長を支えるのは、中国人の購買行動における
ECが占める割合の高さです。
日本でもECの利用は増えましたが、頻度、信頼性ともに実店舗には敵いません。
一方中国ではECでの購入のハードルがかなり低くもはや消費の中心となっています。
また中国のSNSとの相性もよく、購買行動とセットでSNSでの情報収集や拡散が頻繁に行われることが、
急成長や信頼性に繋がっています。
インバウンドとの好循環
近隣国ゆえ、中国から観光で日本を訪れ、購買活動を行う事例は多数存在します。
そのため、日本で買った商品を、越境ECで再度買ったり、
逆に越境ECで買った商品を、今度は現地に来て買うという、
インバウンドを絡めたリピート購入の循環が期待できます。
コロナウイルスの関係でインバウンド需要は非常に高まっており、
越境ECを通じて顧客との関係性を築くことはさらなるビジネスチャンスを生むでしょう。